瀬戸内海に浮かぶ離島「佐柳島」。香川県多度津港からフェリーで小一時間、周囲たったの7km足らず、人口わずか80人ほどの、小さな小さな島に2017年の8月、ネコノシマホステルは誕生しました。
元々は昭和29年に建てられた佐柳小学校の木造校舎。廃校となった後はほとんど使われることもなく、ただただ朽ち果てていくのを待つ状態でした。それが、たくさんの人たちの応援と、ちょっとした偶然、そしてほんの少しの奇跡が重なって、島民の思い出の場所は息を吹き返しました。
時にはいたずらもするけれど、いつでもどこでも寄り添ってくる、まるで昔からの相棒みたいな島ネコたちと一緒に、佐柳島の人たちは今日もここでのんびり楽しく暮らしています。そんな佐柳島のスローネコノシマライフを、ぜひ実際に肌で感じて欲しい。それが当館の願いです。
何せ古い木造校舎です。決して今の建物みたいに快適とは言えないかもしれません。しかし、それを補って余りあるくらいの素敵な瀬戸内の景色と、ゆったりまったりとした空気感が、今まで忘れていた大切な何かを、きっと思い出させるに違いありません。
そんなこんなで島沿いの一本道に、まるで島ネコのように今日もちょこんと佇んで、ネコノシマホステルはみなさんのご来館をのんびりお待ちしています。
ネコノシマホステル+喫茶ネコノシマ 代表 村上淳一・直子